保育園の子供たちは、自由に遊ぶ時間が長いので、ケガなどには常に目を光らせていなければなりません。
しかし、以上児(年少から年長までの園児。未満児は0歳児から2歳児の園児)になると、ひとクラス25名以上の人数になるので、保育士がどうしても見きれないこともあります。
最近園児がケガをしてしまった例は、ふざけあっていたときに、ひとりの園児の抜けかけの乳歯にもう一人の園児の手が当たってしまい、歯から血が出てしまったというケース。
ケンカをしていたわけではなかったのですが、お互いのふざけ合いがヒートアップして、手を出してしまった瞬間に園児の歯にかなり強い衝撃を与えてしまったようです。
出血してしまったのが女の子だったということもあり(男の子だからよいということではもちろんありません)、急いでタクシーで歯科医のもとへ。
その間に主任が保護者のもとへ連絡を入れます。
歯から血が出たということで、保護者の方はすごく驚かれてしまい、心配して会社を早退して迎えに来てくださいました。
歯が歪んでしまったらどうしようというお気持ちがあったようです。
幸い出血はすぐに止まり、歯にも異常がなく、レントゲンで大人の歯が生えてきていることも確認でき、大人の歯が歪んでしまうなどということはないとの診断を受けましたので、保護者の方も一安心されたようです。
今回の保護者の方は、ふざけあっていたのであれば子どもにも責任があるという考えの方でしたが、保護者の方によっては、かなりのお怒りを表す方もいらっしゃいますので、本当に神経を使います。
もちろん、大事なお子さんがケガをしてしまったのですから、お怒りになる気持ちはわかるのですが。
こうしたケガが発生したときは、怪我報告書と自己報告書を書いて提出します。
同じアクシデントが起こらないように気をつけていこうと都度思うのですが、やはり見えないところでケガをしてしまう園児というのは、年に数人は出てきてしまいます。
保育士が手抜きをしているということではないのですが、保護者の方からすると「きちんと見てくれていない」ということになってしまうので、このバランスが非常に難しいです。
私達保育士にできることは、常に子供たちをちゃんと見ていてあげること。
それでもどうしようもないときもあるのですが、基本はそこしかないと思っているので、これからも子供たちの安全を第一に保育していきたいと思います。
0歳児の乳母車からの転倒などにも、くれぐれも気をつけたいですね。