親御さんとの上手な付き合い方 – レッツラゴーゴー保育士ライフ

保育士の悩みどころの一つ

保育士としての仕事をしていく上で大きな悩みになるのが保護者の方たちとのお付き合いです。

保護者の方にしてみれば、大切な我が子を日中預けることになる人ですからできるだけしっかりした人であってほしいと思うところなのでしょうが、時に意見のすれ違いから気まずい雰囲気になってしまうようなこともあります。

世間でよく聞かれるようなモンスターペアレントのような存在はさすがに少なくなってはいるようですが、クレームではなく教育方針が食い違ったりすることにより、なかなか歩み寄りができなくなることはかなり頻繁に見られます。

私自身も保育士として初めて担任を持ったときにはなかなかすべての保護者の方に納得してもらえるような保育ができずに悩んだりもしましたが、そうした経験を通して感じたのがどこかでしっかりと割り切りをしていくことも大事だということです。

保育士として重要なスキルに保護者の方とのコミュニケーションがありますが、これはなにもすべての面において仲良しになればよいというわけではなく、きちんとした信頼関係を築けるようになればよいというある意味でドライなものであると言えます。

保育士として仕事をしていると、どうしてもあまり言いたくないようなことも報告をしなくてはいけない場面が出てきます。

例えば保育中に他の子供とケンカをしてしまったり、転んだりして小さな怪我をしてしまったような場合です。

そうした時、報告をするとこちらの責任を問われて信頼関係を失ってしまうのではないかと不安になってしまうところです。

ですがむしろそうした失敗隠しをすることが相手からの不信感をかったりすることもあります。

逆にそうした小さなトラブルも細かく報告をすることで、保護者の方も自分の目の届かないところで子供がどんな生活をしているかがわかり信頼して預けてもらえるようになったりします。

ポイントは報告時に上から目線でダメ出しをするような言い方をしないということです。

できるだけ客観的に事実のみをありのままにきちんと伝えるようにして、その上で対処方法について相談したりアドバイスをしていったりしていくことで同じく保育を行っていくための連携をとることができます。

ベテランの保育士さんに言わせると、保護者の方たちとは微妙な距離感をうまく維持していくことが重要なのだといいます。

保護者として送り迎えをする方のほとんどは女性であるため、場合によってはママ友同士の派閥ができてしまっていることもあります。

保育士も人間ですから中には特に親しく話ができる保護者の方もできるものですが、特定の人とだけ仲良くしてしまうといつの間にか派閥に入れられてしまっていたり、子供を贔屓しているとしてクレームを受けたりすることもあります。

ですので少なくともクラスの担任を持っているうちはあまり特定の人と仲良くなるのは避けつつも、何か子育てや子供の様子に悩んでいるような方にはきちんと相談出来る体制を作っていくという難しいコミュニケーション能力が求められてきます。