保育園では、子供同士のケンカというのはどうしても避けられないもの。
女の子の場合は、そこまで激しいケンカというのあまりないかと思われますが、男の子になると、年少さん以降は殴り合いのケンカをする子たちもいるので、気が気でない保護者の方も多いのではないでしょうか。
けれど実際には、子供たちのケンカはそこまで根が深いものではなく、むしろ仲が良いからこそケンカになってしまうというケースのほうが多いようです。
とあるお母さんが、仕事が少し早めに終わったので、いつもよりも早い時間にお子さんを迎えに行ったところ、自分の息子と男の子のお友達が、廊下に立たされていたのだそうです。
もともとわんぱくな子なので、何か悪さをして叩かれたんだろうなと思っていたら、いきなり廊下でケンカが勃発!
お互いが思い切り殴りあっているので、慌てて静止したのだとか。
立たされた理由も、保育中に息子さんとお友達が殴り合いのケンカを始めたからだそうで、こんなに暴力的なことでいいのだろうかとお母さんはすごく悩まれたそうなのですが、普段は一番仲がいい友達同士だとのこと。
先生からも、「ケンカをするときもありますが、基本的には一番の仲良し同士なので心配いりません。ケンカも、どちらかが一方的に仕掛けているのではなく、お互いの意見をぶつけあってケンカになっているので、どちらが悪いということもありませんよ」と言っていただけたのだそうです。
それからは、男の子同士のケンカについて、少し冷静に見ることができるようになったのだとか。
男の子同士でも女の子同士でも、お互いの意見をぶつけあうことでケンカになってしまうことが多いようです。
意見を言い合えるというのは仲がいいからこそですので、そう考えるとケンカも決して悪いことばかりではありません。
もちろん、大きなケガなどに発展してしまっては困りますので、ケンカを仲裁することは大切ですが、ケンカ自体を否定的に考える必要はないのではないかと思われます。
また、ケンカをすることによって、人間関係の難しさなどを体感し、そこから仲良くすることで、人間関係を構築することを学んでいくと思われます。
お子さんがお友達とケンカをしてしまったとしても、頭ごなしに「ケンカはダメ!」と叱りつけてしまうことのないように注意したいですね。
お子さんの様子をよく見てみると、ケンカをしている子同士が、本当は一番の仲良し同士だということも多いようですよ。