家庭の様子がわかっちゃう!?
子どもというと、いつの時代もおままごとをして遊びます。
昔は「おままごと」と言いましたが、最近は
(というかうちの園だけかもしれませんが)
「おうちごっこ」という表現をしています。
おうちごっこでは、それぞれの家庭の様子が
顕著に反映されますので、保育士が驚いてしまうことも。
お酒ばっかり飲んでいるパパがいるおうちだと、
「ちょっとパパ、お酒ばっかり飲んでいないで手伝ってよ!」という
ママの真似をしたり、お家でパソコンばかりやっている親御さんの
真似をして、パソコンをやっている仕草をしていたり。
お酒といえば、お酒の飲み方もすごく細かく再現しているんです。
ビールを飲んでいるご家庭では、ビールを注いでいる様子を
園児が表現していますし、焼酎など、何かを割ってお酒を飲んでいる
ご家庭の園児は、コップに氷を入れてお酒と水などを入れてから
飲む様子を表現していたり。
「ああ、ここのパパはビール派ね」とか、
「あ、ここはママがお酒を飲んでいるのね」なんていうことまで
わかってしまいます。
そして、仕事が終わっておうちに帰ってから、ビールを飲みながら
お料理をしているママの真似をする園児もいるのでびっくり!
もちろん悪いことではないので、ママに対しての印象が
変わってしまうということはありませんが、「お料理をしながら
ビールを飲むなんて、相当な強者だなあ」とは思われているかも(笑)。
おままごとからわかる心理
こうした家庭の様子をすっかり見られてしまうおままごと、
それぞれの役割もいつも一緒のことが多いです。
お父さん役が多い園児、子ども役が多い園児、お母さん役が多い園児。
どちらかというと、お母さんをやりたがる子より、子ども役をやりたがる
園児が多いような気がします。
また、その場合は子ども役がすごく甘えっ子だったり。
普段親御さんが忙しくて、なかなか甘えることができないので、
こういうときに甘えているのかな、とちょっと切なくなることも。
保育士に甘える園児もとても多いので、子どもは子どもなりに
いろいろと考えて我慢しているんだなということも、
おままごとを通して垣間見ることができます。
明日はおままごとでどんな様子を見せてくれるのかな?と
保育士としては楽しみ。
最近のおままごとセットは、私が子どもの頃よりも
すごく充実していて、保育園のおままごと用のおもちゃも
かなりリッチなんですよ。今の子ども達は楽しいおもちゃが
たくさんあってうらやましいな。
テレビゲーム機などを使って遊ぶ子が多いような印象がありますが、
うちの園ではゲームを積極的にやらせているというご家庭は
少ないようで、保育園のおもちゃでも楽しそうに遊んでくれるので、
本当に子どもってかわいいなと思います。