保育士も人間です
保護者の方で、お子さんに兄弟がいる場合、
下の子のほうが甘えっ子で手がかかるけれど、
とてもかわいい、という話をよく耳にします。
私は基本的にどの園児も平等にかわいいのですが、
手がかかる子のほうがやはりかまってあげる頻度は
高くなるということはあるかもしれませんね。
ベテラン保育士の中でも、手がかかる子のほうが
かわいく感じる、という方がいらっしゃるようです。
逆に、手がかかる子に対して厳しく対応する保育士もいます。
この辺は保育士のタイプによるところが大きいかもしれません。
今うちの園にいる、いわゆる「手が掛かる園児」は、
ちょっといたずらっ子で、やっぱり保育士がかまって
あげることが多いです。
けれど、以前とある園児同士のケンカで、
それがよくない方向に向いている気がしたので、
私は手が掛かる子に対してえこひいきにならないように
気をつけています。
事件
それは、手のかかる園児と、とある園児がケンカに
なってしまったときのことなのですが、ケンカというよりも、
手のかかる園児がある園児にいじわるをしたことがきっかけでした。
手のかかる園児がその園児を仲間はずれにしようとし、
仲間はずれにされた園児は教室の隅っこで泣いていました。
そこを他の保護者の方が取り掛かり、泣いている園児について
先生に報告。
園児は先生に仲間はずれにされたことを告げ、
手のかかる園児にことの真意を確認していたところ、
手のかかる園児が言い訳をしながら泣き出しました。
そしてなぜか保育士は手のかかる園児を抱っこしながら
あやし、仲間はずれにされた園児は教室の隅っこに立ったまま。
これは正しい流れじゃないですよね?
保育士に抱っこされながら手のかかる園児は
仲間はずれにした園児にごめんなさいを言い、その間
仲間はずれにされた園児を抱っこしてあげる保育士も
保護者もいなかったのです。
手のかかる園児がかわいがられる典型的な一例なのではないかと
思いますが、こうしたことが頻繁に起こっていては、
手のかからない園児があまりにかわいそうですので、
私はどんな園児にも平等に接してあげられるように意識しています。
ただ、保育士も人間ですので、ついかまってあげたくなる園児と、
あまり面倒をみたいと思えない園児というのは少なからず存在するようです。
ただ、こうしたことは保護者の方もかなり敏感に察知しますので、
えこひいきをする保育士は、最終的には保護者から注意を受けたり、
認可保育園であれば市役所から指導を受けたりということになりますので、
園児によって態度を変えるということは、うちの園ではあまり見られません。