子供たちに大人気の出し物
人形劇は大変子供たちの受けがよい出し物の一つです。
私は保育士になる前には学校で実習としていくつかの保育園に行っていましたが、そこで必ずといってよいほど実践されていたのがこの人形劇でした。
人形劇にはいくつか種類があって、本格的な操り人形を使ったものから、簡単に自作ができる紙パネルにイラストを描いたタイプのもの、他にも指人形やぬいぐるみを使ったものなどいくつか方法があります。
中でも紙のパネルにイラストを描いて人形の代わりに動かすものは、実際の劇を行う前の作業から子供たちと一緒に行うことができたりして大変楽しい遊びになります。
また人形劇の場合、普通の劇と違って演技を体全体で行う必要もなく、セリフをすべて覚えなくてもよいという手軽さがあります。
その点紙芝居とよく似ていますが、紙芝居よりもアドリブ要素がいれやすく、演じる人同士でそれぞれ工夫をしながら演出をしていくこともできるので、創意工夫さと手軽さの両方があるとても便利な劇とも言えます。
児童心理学的にも大変よい影響が
実はそんなふうに何気なく行っている人形劇ですが、児童心理学の専門的な見地からしてもかなりよい影響があるものとして注目をされています。
少しだけ専門的な話になりますが、子供は想像力が豊かであるため劇や物語を見る時には自然にその登場人物の中で自分に近い人をあてはめてその人の視線で物語を見る傾向があります。
ですが人形劇の場合にはふつうの人が演じる劇よりもその感情移入が少なく、それぞれの登場人物を客観的な目で見て話を楽しむということができるようになりやすいということです。
この冷静な視線というのが案外発達にはとても大切で、例えばケンカをしてしまった場合など相手と意見が異なる場合に自分の視点以外のところからものを考えるための助けになるっていきます。
演じる側にとっても便利
人形劇は演じる側の保育士にとってもとても便利な点がたくさんあります。
実際に人が演じる劇となると、舞台装置や照明などかなり大掛かりな装置が必要になるところ、人形劇なら紙にちょっとした絵を書くだけですぐに舞台を作り上げることができます。
また体育館のように大きな場所を必要としないので、テーブルなどちょっとした台座があればすぐにできてしまうというのも便利な点です。
なかなか奥深い人形劇についてはこれからももっと工夫をして楽しみながら子供たちに見せていってあげたいです。