保育士の職業病いろいろ
保育士は体力勝負の仕事ですが、そのため長く勤務をしているとどうしても避けられない症状がいくつかでてきます。
まず大声を出すことによる喉の痛み、次に低い姿勢を保たなくてはいけないことによる肩こりや腰痛、膝をつく動作が多いことからくる膝の黒ずみなどなど。
数え上げたらキリがないくらいです。
そして以外と世間的に理解されていない保育士ならではの職業病として挙げられるのが手首の痛みです。
ひどい場合には腱鞘炎にまで発展することもあり、一度なってしまうと癖になってなかなか治らず、職場で仕事をするたびに激痛に耐えるということにもなってしまいます。
保育士の腱鞘炎は、子供の体を何度も持ち上げたりすることに加え、意外なほどに多い事務仕事をすることで発生します。
昼間は子供世話、夕方以降は書類作成や教材の制作をしているともなると一日中手首を休める暇がありません。
もし知り合いの保育士さんの手首に包帯が巻かれているのを見たらそれは本人の責任ではなく職業病なんだと理解をしてあげてほしいです。
腱鞘炎予防にはツボ押しとストレッチ
腱鞘炎はこじらせてしまうとかなり長引く病気なので、できるだけ早めに対策をとっていくことが大事になります。
なお腱鞘炎は保育士だけのことではなく、子育て中のお母さんたちにもよく聞かれることなので予防策はもっと多くの人に知っておいてもらいたいと思います。
また腱鞘炎は体質的に女性の方が男性よりも多く発症例があるので、家庭で奥さんが手首を傷めていたらぜひ旦那さんに積極的に手助けをしてもらいたいです。
しかし残念ながら保育士という仕事では腱鞘炎になったからといって安静にしてばかりはいられないのでなんとか自分なりに対処をしていかなくてはいけません。
腱鞘炎の予防にはツボ押しやストレッチをマメに行っていくことが重要です。
腱鞘炎の原因は手首の部分にある「腱」という関節をつなぐ組織を守るカバーのような役割をする「腱鞘」で炎症が起こってしまうことです。
腱鞘は筋状の束になっている腱を包み込み、内部が円滑に動くように液体が入っているのですが、この部分に傷がついてしまうと関節を動かしたときに痛みを覚えるようになってしまいます。
腱鞘炎の原因はいろいろですが、やはり何よりも手首部分を酷使することで起こるので、腱鞘部分の負担が一箇所だけに固まらないようにストレッチをしたりツボ押しをしたりして負担を分散して逃がすようにして予防をします。
癖になると怖い腱鞘炎
腱鞘炎が怖いのが、一度なってしまうと再発がしやすくなり完治をすることが難しくなるという点です。
腱鞘炎は保育士や子育て中の女性の他にも、受験生など長時間机に向かうことが多い人や、手首を多く使うスポーツ選手や楽器演奏者にも起こります。
何度も同じ場所に腱鞘炎を発症していくと、最終的には手首が思うように動かなくなるなど重大な後遺症にまで発展してしまうこともあります。
腱鞘炎は体質的になりやすい人がおり、手首の腱鞘部分が生まれつき狭いなどの特徴があると同じ動きをしても早く発症するようになってしまいます。
毎日の生活で手首に鈍い痛みを感じるようになったら早めにサポーターや包帯などでよけいな負担をかけないようにし、出来る限り安静に勤めてください。